飲食店クーポン券戦略 儲かる?
リピート率から紐解く収益シミュレーション

飲食店のクーポン券戦略|来店する度に割引してても収支は見合うのか?

リピート率を解析して、経営改善に繋げよう!

毎回毎回来店される度にクーポンやポイントで割引してて、果たして儲かるのだろうか?

いきなり本題ですが、結論から言うとしっかりと運用していれば十分な収益が出ます。但し、「しっかりと」運用していることが前提です。仮説を立て、実数値に基づき検証を行い、改善を順次進める事が、クーポン券戦略の最適化に不可欠な要素と言えるでしょう。

当記事では、これまでにご紹介した下記記事におけるアンケート調査を基に、初回来店から6ヶ月間のシミュレーションをしていきます。

リピートのポイント
リピートのポイント|87%が肯定的な月1回のDM配信

今回のアンケートでは、6ヶ月以内のリピート確率に絞り込んでも68.52%という高い数値になりました(※アプリダウンロードしない、メールアドレスを登録しないという263人を加えても58.75%)。

シミュレーションを作成するにあたり、①コロナ禍前の通常営業時の場合と、②弊社が提供している飲食店様向けリピーター獲得ツール「ReGOO」(リグー)アプリを導入した場合の比較を行います。

①の場合、CASIOさんが公開している「リピーターを増やす!また来店したくなる仕掛けの作り方」にて公開されている再来店率データを引用させて頂き、半年以内の2度目来店率を20%、うち40%が3度目来店するという前提条件としました。

②の場合、上記記事でもご紹介しているアンケート調査実績より、半年以内の2度目来店率を58.75%、うち40%が3度目来店するという前提にて算出いたしました。

シミュレーションの前提となる店舗のイメージは、客単価が3,500円、月間来店人数は1,000人、平均月商350万円で夜営業のみの居酒屋としております。

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いずれの場合も、4度目以降の来店については加味しておりません。来店頻度については算出するのが難しい為、半年間という括りでシミュレーション致しました。

リピート率シミュレーション|通常営業時VSクーポン券戦略

比較シミュレーションの前提条件
項目 通常営業時 ReGOO営業時
業態 和風居酒屋
月商 3,500,000円
客単価 3,500円
月間客数 1,000人
半年以内の来店率 2度目来店率:20%
3度目来店率:うち40%
4度目以降来店:加味せず
2度目来店率:58.75%
3度目来店率:うち40%
4度目以降来店:加味せず
値引き 一切値引きなし 来店ごとに値引あり

上記前提条件のもと、半年間営業した時のリピーターシミュレーションが下記表となります。

矢印
項目 通常営業時 ReGOO営業時 比較
2回来店人数 200人 588人 388人
3回来店人数 80人 235人 155人
リピート総数 280人 823人 543人
リピート売上 980,000円 2,880,500円 1,900,500円

このように、もしReGOO導入してアンケート調査結果通りのリピート率を獲得できるなら、通常営業時と比べて、半年間で190万円もの売上差が出るというシミュレーション結果となりました。

しかし、ReGOOの場合は、ポイントやクーポン付きのDM発信によって再来店率を高めるという施策である為、来店ごとに一定額の割引をする必要があります。

割引額によってどのような影響が出てくるのかシミュレーションした結果が下記表となります。

なお前提条件として、値引き対象者は上記表から823人、値引き後の実質売上差の基準値は1,900,500円、予測売上総利益は1,330,350円(※1,900,500円の売上を作る為に必要な原価30%を差し引いた値)を基準値として計算し、来店される度に同じ割引率を適用するものとしています。

矢印
項目 値引き 実質売上差 予測売上総利益
500円OFF ▲411,500円 1,489,000円 918,850円
1,000円OFF ▲823,000円 1,077,500円 507,350円
1,500円OFF ▲1,234,500円 666,000円 95,850円
2,000円OFF ▲1,646,000円 254,500円 ▲315,650円

このように、値引額の設定次第では赤字になりもなり得ますので、十分な注意が必要です。

また、値引きの適用範囲を「テーブルごと」にするのか「個人ごと」にするのかでも、数値は大きく異なってくるでしょう(当シミュレーションは個人ごとで計算)。

客単価3,500円の居酒屋という前提ですので、各値引額を割合にすると以下の通りとなります。

  • 500円OFF ≒ 14.28%OFF
  • 1,000円OFF ≒ 28.57%OFF
  • 1,500円OFF ≒ 42.86%OFF
  • 2,000円OFF ≒ 57.14%OFF

こうして考えると、500円OFFでもお客様にとっては十分な割引額であるように感じますね!

1,000円OFFにしたとしてもお店としては十分な利益を確保できそうですので、「来店ごとに割引してても収支は見合うのか?」という問いについては、Yesという回答になるかと思います。

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飲食店の売上の公式

売上は「新規客数」「客単価」「リピート率」の3つの要素で成り立っており、以下の公式となります。

売上=新規客数 × 客単価 × リピート率

ポイントは、「飲食店の売上は掛け算である」という事です。つまり、リピート率を現状よりも10%高めることができれば、単純に売上は1.1倍になるのです。

特に、新型コロナウィルス感染症の影響もあって、今後は一層リピート率の重要性は増してくることでしょう。

このような時代背景から、弊社は飲食店様のリピート率向上の為に、「ReGOO」(リグー)という集客アプリを提供開始致しました。

アプリダウンロードいただいたお客様に、定期的にDM送信することができ、来店後の御礼状は自動送信、お客様毎のポイント付与機能も勿論あります。

もし、リピーター集客に取り組みたい、リピーター対策に悩んでいるという店舗経営者の方は、ぜひお気軽にお問合せ下さいませ。

アプリ開発費は「無料」にて承っております。

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